よくある質問

Faq

羽毛について

ダウンパワーとはどういう意味ですか?

羽毛ふとんを購入される際に、羽毛について気になされることがあると思われます。
原産地国、鳥種、ダウン率、そしてダウンパワー(dp)。
国名、グースかダック、ダウン90% ダウン85%など、ある程度イメージができると思われます。

ダウンパワー(dp)とは…?

ダウンパワーとは、羽毛がどれだけ膨らむ力があるかを示す数値です。
膨らむ力が強ければ、羽毛の間に空気を多く取り込めます。羽毛一つひとつの計測は困難ですが、同じ重さの羽毛と比較すると、ダウンパワーの数値が大きい方がより体積が大きく高品質の羽毛になります。

要するに、ふとんを広げた時に『どれだけ膨らんでいるか』でdpがある程度分かります。

膨らみが高い程、dp数字は高いです。(目安:dp450)
膨らみが低い程、dp数字は低いです。(目安:dp340)

このdpより高い羽毛も存在しますが、あまり普及はしていません。
低いものもありますが、わざわざdp化して販売はしておりません。

上記の数値をぜひ参考にしながら、布団を選んでみて下さい。

側生地について

側生地(がわきじ)とは何ですか?

羽毛布団の中の詰め物(羽毛)を囲っている生地をを側生地といいます。側生地から羽毛が噴出することがないように特殊加工(ダウンプルーフ加工)が施されてます。
この側生地は色々な種類の素材が使用されています。

綿100%

羽毛布団の創製期より、使用されている生地。当初は厚手(重い)の生地ばかりでしたが、頃年は薄手(軽い)も普及しつつあります。羽毛布団の創製期より、使用されている生地。当初は厚手(重い)の生地ばかりでしたが、頃年は薄手(軽い)も普及しつつあります。

厚手=太い糸で織る 触手感は 硬くゴワゴワしている。
薄手=細い糸で織る。糸が細くなるほど柔らかい風合いに仕上がる。

現在では、昔からよく使われた厚手の40番手(糸の太さ)から技術進化480番手まであり、糸番手の数字が大きくなる程、 生地の値段が高くなります。
よく流通しているのが40番手、60番手あたりです。

昨今では綿花の相場が上がり、ポリエステル混の側生地が席巻している状況です。そのなかで、

ポリエステル85%

綿15%(生地の組成混率)

と品質表示に記された側生地が最も流通しています。
年間に販売されているお布団の半数以上【7割前後】が上記のいずれかの側生地を使用しています。
中国で糸から生地へと織られ、プリント加工をして、側縫製までされ羽毛ふとん用の側生地としては一番安価なものです。
これ以外のポリエステル混素材は技術進歩したポリエステルと綿・テンセル・レーヨンなどを混ぜ合わせた生地が開発され、上質な生地を作り上げられています。

近頃の側生地はトレンドは軽く・柔らかく・肌沿いが良いです。
また、華美なプリント柄だけでなく、無地カラーのホワイト色が好まれる傾向にもあります。

加工について

キルトとは何ですか?

キルトとは羽毛ふとんの側生地を縫う技術のことです。

  • タタキキルト…肌掛け布団構築用の構造
  • 立体キルト…表生地と裏生地の間に、マチと呼ばれる縦方向の仕切りを入れる構造
  • 2層キルト(ツインキルト)…表生地と裏生地で異なるキルト構造
  • 密閉キルト
    (・高グレードダウン向けハイマチ密閉キルト)

等、加工法も様々にあります。

当社では特に「密閉キルト」構造を用い、お客様の羽毛ふとんの縫製を行っております。
ふとん内の構造上、羽毛がキルトマスから隣のキルトマスへ移動し、片寄りが生じてしまうのですが、それを防ぐための縫製が密閉キルトとなります。
この構造は立体キルトのマチの高さ(ふとん内)を通常の倍(当社比)の10㎝マチにしています。こうすることでキルティングによる布団表面の凹凸を抑えるとともに羽毛がふくらみ、保温性に優れます。

従来、市場に出ている掛布団のほとんどがが立体キルト、もしくは2層キルトでの構造です。
密閉キルトは縫製コストと手間がかかるため、あまり普及しておりませんが、当社では大量生産にこだわらず、少数精鋭でお客様のお布団一つひとつを丁寧に縫製いたしますので、密閉キルト構造での加工が実現できています。